*Only Princess*





「菜生」


「は、はいっ……」



「────白鷹に入らない?」



「え……?」



る、琉依くん今なんて……?


白鷹に入る? 誰が?……あたしが?



「え……ええぇぇっ!?」



倉庫中に響き渡るような声量で叫んでしまったあたし。


うるさ、とボソッと呟く司くんの声が聞こえたけど……

これが驚かずにいられるかっ!


だってだって、ものすごく急じゃん!


しかも話全然繋がってなかったよね!?



「ちょ、ちょ、ちょっと待って!」



頭がついていかない。


まさか自分が白鷹に入ることを誘われるとは思ってなかった。



「菜生、どーすんのー?」


「入るー? 入らないー?」


「急かすな!」



急かすみんなをあしらいながら、あたしは自分の本音を見つけようと思い巡らせた。