*Only Princess*





「ごめんなさい、昨日はひどいこと言っちゃって……本当に、ごめんなさい……っ」



みんなの顔を見たら、自然とその言葉が出てきた。


後悔してた。言ってしまったその瞬間から。


するとポンッと頭に手を乗せられ、顔を上げた。


そこには優しい笑顔であたしを見るてった。



「泣くな。みんな怒ってねぇよ」


「そーそ! 菜生に嫌いって言われんのは、慣れてきてたしなー」



嫌味っぽく言った真幸くんを見て、思わず頬を緩めてしまった。


みんなは優しすぎる。


素直になれなかった。認めたくなかった。


だけど、もう素直にならなくちゃいけないの。


素直になって認めるべきだよね。



あたしは袖で涙を拭い、ポツポツと話し始めた。