「ん……」
外から聞こえる騒がしい声で、あたしは目を覚ました。
あたしはどこかの部屋のベッドの上にいる。
ここ、どこ……?
キョロキョロ辺りを見回しながら起き上がる。
あれ、あたし制服じゃない。
男の人のだろうか。
ブカブカのTシャツを着ていた。
差し込んでくる外の光でホコリが舞っているのが見える。
それをボーッと見ていたら、ガチャッとドアが開いた。
顔を覗かせたのはてっただった。
「あ、菜生。目ぇ覚ましたのか!」
「う、ん……たった今」
「え、菜生が目を覚ました!?」
ダダダーッと駆け込んで来たのは真幸くんを先頭したとした4人。
え、え、なに!? こわっ!!
その勢いにあたしもてったも引いたけど、てったは駆け寄ってきた。
真幸くんがガシッとあたしの肩を掴みグラグラと揺らした。
「お前、大丈夫だったのかよ!? 6時間も寝てたんだぞ!」
「うわわわ〜……」
「ま、真幸何してんのっ」
ベシっと真幸くんの頭を叩いた司くんのおかげでその揺れから逃れられた。
