*Only Princess*





「さあて、あいつらは来るかねぇ」



再びニヤニヤしながらあたしを見たリーダー格。


さっきの電話の様子だと……みんなは来ると思う。


バカなのかなって思うくらいいい人たちだし。


来てほしいような来てほしくないような。




「みんなを傷つけたら、許さない」



キッとリーダー格を睨む。


もっとも、本人は全然気にしてない様子だったけど。


今まで散々みんなを傷つけたくせに、何言ってるんだろう。


でもみんなが傷つくとこなんて、見たくない。


そう思って、あたしは確信した。



──ああ。あたし、みんなのこと好きなんだなぁ。


もうごまかせないよね。


てったと同じように、みんなのことも大事に思い始めてる。


気づかないうちにみんなに惹かれていたんだ。