*Only Princess*





「はーい。感動のところいいですかぁ?」


『は、え?』



突然聞こえてきた声に戸惑っているみんなの声が聞こえた。



「俺らは蛇王だ。菜生ちゃんは俺らが預かってるよ。早く助けに来てあげてねぇー。じゃねぇと、犯されるよ」


『ちょ、何言って……菜生……菜生、大丈夫か!?』


「てった……、……助けて! てった!」



あたしが思わず叫んでしまったとき、ブチッと電話が切れた。


なに助け求めちゃってんの、あたし。


もしここに来たりしたら、みんなに迷惑かけちゃうじゃん。


でも助けを求めずにはいられなくて。


自分の弱さが出てしまったんだ。


ごめん、みんな……。