*Only Princess*





「意地張んないでよー」


「意地張ってないし!」



司くんったら何言ってるの。


てゆーか、最近みんなに近づきすぎた。


こうやって気軽に話しかけられる存在にまでなっちゃってる。


イヤだ。だってあたしは。



「……暴走族なんて、嫌い」


「え?」


「あたしは暴走族が嫌い。みんなのことが嫌いなの! だから、気安く話しかけないでよ!」



そう、そうだよ。

これはあたしの本心。


本心なはずなのに……

傷ついた顔をするみんなを見て胸を痛ませてるのは、なんで?


そんなみんなの顔を見ないように身を翻し、昇降口を出ようとした。



「菜生、俺たちは……」


「触らないでっ!」



琉依くんに腕を掴まれたけど、あたしはそれを素早く振りほどく。