*Only Princess*





ほら、こういうとこ。

キモいとか悪態突いてるくせに、手を差し伸べてくれるの。


そういうさりげなく優しいとこ、好きだったんだよなぁ。



「てゆーか、なんでてったがここにいるの?」


「あ? それは菜生が遅いからだろ。何してたんだよ」


「ああ〜……白鷹のみんなに絡まれちゃってて」


「あいつらに、か」



てったがあたしの持っていたダンボールの半分……いや、ほとんどを持ちながら教室に戻る。


教室に入る寸前、てったがあたしを振り返り意地悪な笑顔を向けた。



「最近よく話してるけど、心境の変化でもあったか?」


「な、ないよ!」


「俺を白鷹から抜けさせようとしてんの、変わってねぇの?」


「当たり前でしょ! 絶対に抜けさせるの!」


「ふぅーん」



な、なによその反応は。


意味深な笑みを浮かべて、てったは教室に入っていってしまった。


なんなの、今のは。