*Only Princess*





「ん……菜生?」



起きたのはてっただった。




「おはよう、てった」


「ああ…はよ。うわ、変な寝方したから首痛ぇ」


「てった、みんなと寄り添って寝てたよ」


「マジか。気色わりぃ」


「あははっ、可愛かったよ」


「可愛いわけあるか」



ソファーから立ち上がったてったは、伸びをした。


あたしも、手を上にあげて同じように伸びをした。


あたしたち以外、みんな寝てる。


ちょっぴり緊張してしまう自分がいた。




「ねえねえっ、外に出てみない? 夜も降ってたみたいだし、昨日より積もってるかも!」


「寒いだろ」


「いいからっ!」



ノリの悪いてったを強引に誘い、ドアを開けた。



あまりの眩しさに思わず目を瞑る。


そしてゆっくり目を開けて、感嘆の声を上げた。



「わぁ……! きれーい!」




朝陽が雪を照らし、輝きが増している。


まだ誰の足跡もついていない、無傷の白さが広がっていた。