*Only Princess*





周りには4人もいる。



「やーっと帰ってきた。遅かったな!」


「何度も言ってる通り、白鷹の姫は菜生じゃなきゃダメなんですよ」



ぐしゃぐしゃっとあたしの頭を撫でる4人。


あたしを抱きしめる力を強くするてった。


気のせい?

てったが泣いているというのは。



「……2度と離れんな! バカ菜生っ」


「うん……うん。離れないよっ」



あたしも強く抱き締め返す。


ちゃんとここにいるよ、そんな思いを込めて。


透明な粒が、筋を引いて流れる。


それはみんな同じだった。


だけど清々しい笑みを浮かべながら、だった。






そんなあたしたちを、悲しそうな表情で見つめる人たちがいた。



「……タカトにしては、頑張ったね」


「……うるせっ。……って、無言で頭撫でんな、ソウ」


「すまん」


「これでよかったの?」


「おいおい、お前らが促したことだろ。……これでよかったんだよな……ああ、これでよかった」


「成長したな、タカト」


「ふんっ、これからどんどん成長してくぞ。あいつよりいい姫なんてごまんといるからな。さっさと見つけて、あいつらよりいい族にすんぞ」


「そだね」「ああ」



3人はちょっぴり寂しそうに、でも清々しい表情で、奥に消えていった。