*Only Princess*





「あはははは……あ、」



そして我に返る。


またやってしまった、白鷹の人たちと普通に喋ってた。


最近よくやってしまう気がする。


みんなは暴走族なのに、そういう雰囲気があんまりしなくて。


個性は強いけれど、みんないい人って気づいてしまったんだ、あたしは。


それにみんな自然に話しかけてくるから、ついつい……

ああもうっ!




「じゃ、じゃああたし行くからっ」



逃げるようにしてその場を立ち去る。


あたしは暴走族が嫌いなんだよ。


なのになんで白鷹との距離が縮まってるの?



大きなダンボールを持ちながら廊下を走っていたのが悪かったのだろう。


自分の足に引っかかって盛大にコケてしまった。



「ぐげぇっ」



うわ、しかも自分でも引くくらい気持ち悪い声出た。


周りに人いるし、最悪……。


恥ずかしくて下を向きながら立ち上がろうとしたら、目の前に手が差し伸べられた。


顔を上がると、その手の主はてったということがわかった。



「おせぇぞ。しかもなんだ、今のキモい声は」


「き、キモいとか言わないでよ」



そう言いながらも差し出された手に掴まり立ち上がった。