*Only Princess*





1階へ駆け下りる。


走って走って、全力でみんなの元へ走って。


途中で、一生懸命戦ってる人、ケガして倒れている人、たくさんいた。


それを見て心苦しくなりながらも、まっすぐにみんなの元へ向かった。


みんなは……まだ外?


外に出ると、雪がまだ降っていた。


街灯に照らされて白くキラキラ輝いていた。


息を切らし立っているあたしに気づいたのだろう。


戦いながら真幸が声を上げた。



「な、菜生!? え、そんなとこで何してんだよっ」



その声に、白鷹だけじゃなく朱雀も気づく。



「なんでここに!?」


「危ねぇだろ!」


「っ……もう終わりなの、戦いは! タカトが、みんなのとこ行けって……!」


「……え?」



意味がわからない、という状態のみんな。


ただ戦いは止まっていた。


そのとき、上からタカトの声がした。



「菜生の言う通り、戦いは終わりだ! 朱雀は引く! そんな姫、お前らにくれてやるよっ‼」



今度はタカトの顔は見なかった。


まっすぐ、5人のほうに目を向ける。