*Only Princess*





そしてあたしの後ろに回り、トンッと背中を押された。


はずみで1歩前に進み、行動の意味を知りたくてタカトを振り返った。



「タカト?」


「……行けっ。あいつらのところに」


「え、でも……」


「行けって。……あーあ、アホらし。こんなやつのために戦ってるとか。正直重荷だったんだよなー、お前。役立たずだし、俺らと上手くやろうって気すら感じねぇし、俺様に惚れないとか意味不明だし……っ。
……こんな戦い、すぐに終わらせてやるよ」



腕で顔を隠していて、タカトの表情はわからなかった。


だけど涙声になっている。


今の言葉は、タカトの優しさだとすぐにわかった。


さっきまでこらえていた涙。


抑えようと頑張ったけど、無理だった。


熱い涙がとどめなく頬を伝う。