*Only Princess*





「それにあいつら、すげぇー菜生のこと求めてるみたいだしな」



タカトが窓の外を見たので、つられて見る。


みんなは強い。

でも無傷というわけではない。


そこまでして頑張る理由は……あたし。



「お前らは離しちゃいけなんだな。というか、離そうとしても離れないんだな」



タカトの笑顔と言葉に、目が潤む。



「最後に聞くぞ。……菜生が白鷹を選ぶ理由はなんだ?俺らにはなくて白鷹にあるものって、なんなんだ?」



涙は堪えて、あたしはニッと笑った。



「……わかんないっ。直感だよ、直感!」



いっぱいいっぱい考えたよ。


でも答えは見つからなかった。


白鷹にも朱雀にも、それぞれいいところがある。


だから差とかよくわからないんだよ。


ただあたしにとって居心地が良くて、より大事にしたいと思うのが、白鷹というだけ。


ごめんね、タカトが求めてた答えを出すことができなくて。


あたしは自分勝手だよね。


それなのに……。



「……はっ。なんだそれ」



タカトは呆れたように、でも優しげな表情だった。