まだ自分たちの出番だと思っていないのか、幹部室から出ていかない3人。
でもそれでよかった。
あたしは3人のほうを向き、話をしようと試みた。
すると、今度はそれを受け入れようとしてくれた。
「あのね、さっき話そうとしたことなんだけど……」
「俺たちも菜生に話がある。……たぶん、内容は一緒だな」
小さく頷いたあたしは、ゆっくりと頭を下げた。
そして言葉の意味を噛み締めるように、はっきりと発した。
「ごめんなさい。あたし、やっぱり朱雀の姫にはなれない」
何度も何度も、そうなろうと考えた。
でも頭ではわかっているのに、心がついてきてくれなくて。
どうしても白鷹のみんなの顔が消えてくれなくて。
やっぱりみんなのことが大好きで、傍にいたいんだなーって実感した。
頭を上げてみんなの顔を見た。
この前みんなが言ってくれた言葉を思い出す。
「あたしが朱雀を抜けて、みんなの情報や過去をバラまくって言われても、もう動じない! みんなが気にしなくていいって言ってくれたし、それに……違う方法でみんなを守るだけだからっ!」
