*Only Princess*





だけど、その前にあたしにはやるべきことがある。


あたしも戦わなくちゃいけないんだ。



「菜生は、白鷹にとって大切な、たった1人の姫なんだ! だから、絶対に奪い返す!」



珍しく声を張り上げる琉依。


はっきりと、隣にいるタカトにも聞こえたことだろう。



「奪い返せるものなら、奪い返してみろ! ぜってぇー渡さねぇけどな!」



タカトも同じように声を張り上げる。


それが、戦いの始まり合図となった。


白鷹と朱雀ぶつかり合うのを上から見るあたしたち。


てったたち……総長と幹部という大切なメンバーなのに、先頭を切って戦っている。


みんなの戦っている姿を見るのは、あの日助けてもらった日以来だ。


……やっぱり強い。

正直、怖いという感情もないと言ったらウソになる。


でもみんなの姿は、鷹のように力強く、気高い。


かっこよくて、美しいものだった。




……あたしも、戦うよ。


みんなとの未来を掴むために。