病院に着き、病室に入ると、そこには誰もいなかった。


リハビリ中なのかな?


静かな空間。

いつも通りテキトーに布団がはいである。


暇暇と言ってうるさかったタカトに持ってきた漫画や雑誌が、これまたテキトーに置いてある。



「まったく……」



自分の部屋じゃないんだから、散らかさないでよ。


しょうがない、片してあげるか。


漫画や雑誌を綺麗に積み重ね、布団を直して……って。



「なにこれ?」



布団の中に隠すようにあった、病衣。


え、なんで病衣がここにあるの?


リハビリだとしてもここにあることはないはず。


なんだろう、胸騒ぎがする。



気になったあたしはリハビリテーションに向かった。