*Only Princess*





「え……真幸くんたち!?」


「きゃーっ。どうして全員揃ってるのー?」


「今日もかっこいい〜」



女子の黄色い悲鳴。


そんな中、あたしはただ目を見開いて驚いていた。


だって、補講だよ?

赤点取った人たちが集まる場所だよ?


失礼だけど、真幸ならともかくなんでてったたちまで……。



「内田は補講だが、立本たちは違うはずだぞ?」


「赤点は取ってませんけど、不安なところがあるので一緒に受けてもいいですか?」



先生の質問に、冷静に答える琉依。


ウソだ、絶対ウソ。


不安なところなんてあるわけない。


理由は違うところにある。

……きっと、あたしだ。



「まあ、悪いことではないからな。いいぞ、一緒に受けて」


「ありがとうございます」



お礼を言ったみんなは、ふっとこっちを見た。


あ…やばい。目が合った。


そしてなんか……こっち来るっ!