「一応確認していい?
……菜生は朱雀のタカトに好意を持たれていて、朱雀の姫に誘われていた。そんなときの事故で、タカトは菜生を庇ってケガをした。責任を押しつけられた菜生は、白鷹を抜けて朱雀の姫になった。
……こんな感じでいい?」
「うん。……この前、白鷹の過去を全国に流す、とも脅されたんだけどね。……って、本当は言っちゃいけないんだけど」
「そうだったんだ……。そこまで情報は追いついてなかった」
ココアの入ったカップを見つめ、何かを考える美紗。
あたしのことはお見通しの美紗だから、何を言われるんだろうって、少しだけ怖かった。
しばらくの沈黙のあと、美紗はあたしの目を見て、ポツリと言った。
「菜生は、このままでいいの……?」
「……いいもなにも、こうするしか選択肢はないよ」
「そんなっ……ダメだよ! 朱雀に脅されてるからって、白鷹を抜けることないじゃん……!」
「でも、だってあたし1人のせいで白鷹を危険な状態に晒すなんて、耐えられない……っ」
1番、あってはならないことなの。
大切だからこそ、だよ。
