*Only Princess*





「ココア入れてきたよー……って、パジャマだったの!?」


「あ、ありがとー。だって着替えたあとに来ること思いついたからさ。コート着ればわかんないかなって」


「そ、そっか」



意外とこういうことするんだよね、美紗は。


ココアのカップに口をつけ、飲んでいるうちに体が温まっていく。


ふぅ、とひと息ついたとき、話を切り出したのは美紗だった。



「あの、さ」


「ん?」


「……ごめん! 私、調べちゃったの。菜生と白鷹のこと」



調べているだろうな、とは薄々思っていた。


蛇王のスパイで情報収集が専門なわけだから、たぶん事情は全部知っているだろう。



「……そっか」


「え…怒らないの?」


「うーん、どうせバレるだろうなとは思ってたから。美紗に隠し事はできないしね」



美紗はお見通しだからね、あたしのことは。


だから……きっとあたしの本心も見抜かれている。