*Only Princess*





始めはふざけてるのかと思いきや、タカトの目は本気だった。


射抜かれそうなほど真っ直ぐで……嘘なんかついていない。


リクやソウも、タカトの言葉を否定しない。


それは肯定ということだろう。


なんか……戸惑う。

だって、こんなに本気だと思わなかったんだもん。


でもやっぱり、この話を受けるわけにはいかない。


あたしには白鷹がいるから。



「あの、やっぱりあたし…………っもごもご」



断ろうと口を開いたら、タカトが身を乗り出してあたしの口を手で塞いだ。


まるで何も言わせないかのように。



「……答えはわかってるんだ。だから今返事すんな。もう少し俺らといて、よく知ってから考えてほしい」



真剣に、でもどこか悔しそうに言うタカト。


……そんな顔で言われたらきっぱり断ろうにも、断れないじゃん。