*Only Princess*





「俺はお前に惚れた。だから、朱雀の姫にしたい」



「は?」


「へ?」


「え?」



あたしを含めた白鷹が口をあんぐりさせ、その言葉を理解できなかった。


え、えーっと今なんて……?


惚れた? あたしに?

朱雀の姫にしたいって?
誰を?

……あたしを?



「ええええっ!!!」



言われた内容を理解できたとき、あたしは叫んだ。

叫ばずにはいられなかった。


は? え、……は?

意味がわかんない!


惚れたっていつ?

いつ惚れるときがあったよ!?


しかも朱雀の姫になってほしいだなんて……本気なの?


あたしたちの反応を見てにやっと笑い、そして思ってることを見透かしたのか。



「言っとくけどな、俺は本気だからな。こいつらも賛成してるから」


「そんな……」



あたしは大きく動揺した。


でも冷静になって、その言葉を受け止め考えた。


何を言われようとも、あたしの思いは変わらない。