「それで、なんでアンタがここに?」 バイクをおりながら尋ねた。 「それは……」 「ちょっと待て」 あたしの肩を掴んで引き止めたのは、てった。 そしてあたしを隠すように、あたしの前に立った。 他のみんなも同じだった。 しかも、敵対心丸出しで睨みつけて。 え?え? なにこの状況。 ナルシストとその仲間は、危険な人……? こういうときに前に出てくれる、琉依……どういうこと? 「何を企んでるんだ? どうして俺らに近づいてきた。────朱雀」