*Only Princess*





1人とぼとぼ歩いていると、綺麗なバルコニーにたどり着いた。


神秘的な造りで、テーブルとイスが数個置いてある。


そういえばまだバルコニーに出てなかったなー、なんて思いながら、あたしはふらふらとバルコニーに出ていく。


柵にもたれかかって、言葉を漏らした。



「もぉ〜……琉依ったらどこにいるの……?」


「……ここにいるけど」


「え? あ、なんだここにいたのか……。
……えっ!? ここにいたのかぁああ!!!」



呑気にイスに座っていた琉依。


その存在に気づかなくて、めちゃくちゃ驚いたあたし。


イスの背が高くて、後ろからじゃ全然気づかなかった……。

ていうか、もう少し早く声をかけて。


あと、もっと存在感出して!

アンタ白鷹の総長でしょ!



「ずっとここにいたの? 電話にも出ないし、みんな探してるよ?」


「あぁ、そういえばスマホ部屋に置いてきたな……。言われてみれば、俺を探す声も聞こえたような気もするけど……」


「あっ…そう」



呑気に、なんて座ってなかった。


やっぱりいつもの琉依じゃない。


無理矢理口角を上げてる。


見てるこっちが痛々しく思えてくるくらいだよ。