*Only Princess*





気になったあたしは、琉依に電話をした。


でも出ない。


次に航平に電話をしてみた。



──プルルル……プルルル……ガチャ



「あ、航平?」


『もしもし。どうしたんですか? 菜生』


「どうしたって、こっちのセリフだよ! 琉依は見つかった?」


『いや、それが見つからなくて……ホテル内にはいると思うんですが、なにぶん広いホテルですから……』



困ったような声色。


何の連絡もなしに見つからないって心配だよね。


しかもめちゃくちゃ広いから、見つかりにくいし。



「……わかった! あたしも探す」


『え、でも』


「心配なのはあたしも同じだから。早く琉依を見つけて、みんなで花火しよっ」


『……そうですね、ありがとうございます。お願いします』


「うん!」



航平との電話を切ったあたしは、誰に言うわけでもなく「ちょっと琉依を探してくるー!」と言葉を残し、ホテル内に駆け込んだ。


後ろから「え、ちょ、菜生!?」「待て、だったら俺たちも……」という声が聞こえて振り返ると。



「うわあっ!?」



思わずそんな声が出てしまうほど、あたしの後ろをたくさんの白鷹のメンバーがダダダーッと走っていた。