*Only Princess*





「おー、女子のお2人さん! やっと上がりましたかぁー」


「お待たせ〜」



温泉を出ると、男子たちが待っていた。


そしてみんな手に何かを持っている。



「あ! 牛乳だ、ズルい!」


「菜生たちのぶんもあるぞ。はい」


「あ…ありがとう、てった」



てったから牛乳を受け取ろうと顔を見上げたとき、ピシャッと雷に打たれたかのような衝撃が走った。


濡れた髪、火照った肌

さっきよりちょっとだけはだけた浴衣


あたしの顔も違った意味で火照る。


え、ヤバイ! これはヤバイ!

色気が! 色気がダダ漏れ!!


ごまかすように牛乳をグビッと一気飲みした。



「ぷはぁーっ! おいしい!」


「……ぷっ。菜生、ヒゲついてんぞ」


「えぇ!?」



てったに笑われて急いで口元を拭う。


はずかしっ。……ってそれよりも。



「……笑いすぎ!」



口元を抑え笑うてったの肩を叩く。