*Only Princess*





こんな真昼間にお風呂に入るなんて、めったにないよね。


しかもこんなたくさんの種類を。


外の冷たい空気と、湯の温かさがちょうどよく重なり合い、とても気持ちいい。


他愛もない話をしていると、美紗が。



「それで? 菜生はてったくんのことが好きなの?」


「……え!?」



ききき、急に何!?

そんなストレートに聞く!?



「そ、そーゆー美紗は朝生とどうなの?」


「私? 付き合ってるよ、朝生と」


「……はっ?」



え、ちょ、美紗さん!

今さらっと爆弾発言しましたよねっ!?


そんなこと一言も聞いてないんだけど……!


驚きすぎて、あたしの口はあんぐり。



「いいい、いつから?」


「白鷹との戦いが終わって、話したときかな」


「あぁー、あのときね」



……って、納得してる場合じゃなーい!!



「なんで言ってくれなかったの!」


「いや、タイミング逃したっていうか。だいたい気づいてるかなーって思ってた」


「まったく気づかなかったよ……」