*Only Princess*





そういえば、すっかり忘れてた。


白鷹が蛇王に求める、1つの願いってなんだろう?


解散させることじゃないの?


教えてもらえる様子ないし、わからない。


ま、夜が明ければわかることか。


幹部の手当てを終えてから、下っ端くんたちの手当てに回った。


そうしていると、どこからかスースーと心地よい寝息が聞こえてきた。


キョロキョロ見渡してみると。



「あ、」



1つのソファーで身を寄せ合って寝ている、てったたち。


思わず近づいていき、ふふっと頬を緩ませた。


なんて可愛いんだ、うちの総長と幹部たちは。


ずっと気を張ってたのかな?

それとも戦いの疲れ?


ううん、どっちもだよね。


あたしは毛布を持ってきて、みんなにかけた。




「みんな、ありがとう。お疲れさま」