*Only Princess*





口を挟まれる間も作ることなく、早口でまくし立てた。


すべてを言い終わったあたしは肩で息をしたあと、琉依やあっくんたちを見た。


みんながピクッと肩を揺らしたのが気になったけど、切り替えてみんなに声かけた。



「……さ、みんな帰ろう!」


「え、あ、はい」


「か、帰りましょーか」



え、なによ。

なんで琉依たちまで敬語?


まさか、なに?

あたしの剣幕に押し負けちゃった?


まあ、それはなんでもいーや。


今あたしが言ったことで、蛇王……朝生の何かが変わってほしい。


変わることを信じてるよ。


そう心の中で思い、背を向けてあたしたち白鷹は蛇王の倉庫を出た。