「菜生は、美紗のことどう思ってんだ?」
てったに聞かれ、あたしは今までのことを思い返してみた。
中学2年生になって、初めての席替えで隣の席になった美紗。
意気投合して常に一緒にいるようになった。
バカ騒ぎして先生に怒られたり。
親とケンカして家を飛び出しとき、美紗が家に泊めてくれて宥めてくれたり、恋バナをして盛り上がったり。
何回かケンカもした。
だけど仲直りする度に絆を深めていって、親友と呼べる存在にまでなって。
あたしは、可愛くてしっかり者で、あたしのことをよく理解してくれる美紗のことが、大好き。
少なくてもあたしは……
美紗のこと、大好きだって思ってるよ。
それは間違いない。
美紗の気持ちはわからないけど、でも。
あのとき美紗はあたしに謝っていた。
顔を歪め、涙を零しながら。
その前だって、ずっと元気がなかった。
それって、あたしに後ろめたさがあったからだよね?
……後悔してくれてるんだよね?
あたし、信じるよ?
