*Only Princess*





「あたし、どうすればいいんだろう……」


「それは、"どうすればいい"じゃなくて、"どうしたいか"だろ? 菜生が決めろ」


「あたしが、どうしたいか……」



そんなの、わからない。


考えても考えても、まとまらないんだよ。


余計に頭の中がごちゃごちゃになるだけ。



「ねえ、教えてよ。てった……あたしは、どうしたいのかな……?」


「菜生……」



てったの制服の袖を掴み見上げると、てったは困ったように瞳を揺らした。


こんなことてったに聞いたって、迷惑かけてるだけ。


てったはあたしじゃないんだから、わかるわけない。


そんなことはわかってる。

だけど、助けを求めざるを得ないんだよ。