*Only Princess*





「なっちゃん、今謝ろうとした?」


「なんでなっちゃんが謝ろうとしてるのー」


「なっちゃんは悪いこと、何もしてないだろ!」



すごい形相でズズッと顔を近づけてきた3人。


こ、こわっ。い、いや可愛い人もいるけど。


……って、そうじゃなくて!!


あたしとしたことが、また余計なこと考えてた。


そうだよ、自分を責めちゃいけないよね。


みんな誰もあたしを責めたりしてない。


それを信じなきゃいけないんだった。



「なっちゃんのこと、大好き!! だから、絶対守るねっ」



無邪気な笑顔と言葉。


それにあたしは嬉しくなる。



「……ありがと! あたしも、みんなのこと大好き!」



そう言うとりっくんたちは照れくさそうに笑った。