好きと嫌いのプロローグ

―翌日ー


私は今日もまた1人、読書をしている。


「すーみれ!」


理駆が菫の机の前に立つ。


「何?」



「おはよ!」



「おはよう。」



「今日から一週間よろしくな!」



「あぁ、そんな約束してたわね。」



「えーー?!ひどくね?」



「ごめん。昨日あれから色々あって…忘れてたわ。」



「さらっとひどいこと言うな…って昨日何があったんだ?」



「親が再婚することになったんだけど…」




「おー!良かったじゃん。」



「別に、私には関係ないけど…」



「いーから。それで?」



「再婚する相手がこの学校の同級生の息子がいるそうなの。」




「へー。誰?」



「黒山和…だっかしら。」



「黒山…和…え?!!それマジかよ!!」



「?そんなに有名人なの?」



「え?!知らねぇの?!」



「誰よ!?」



「入学式の時女子が騒いでたじゃねえか!とんでもないイケメン!」



「あー、そんな人いたわね。」



「でも、話しかけてもがんむしするから皆話しかけなくなったんだよ」



(よりによって面倒な人そうだな…)


菫の教室の周りが何やら騒いでいる



「何かしら」



「噂の黒山和じゃん!何しに来たんだ?」



「黒山菫って奴いる?」



「私に何か用。」



「ちょっとこい。」



「え?!ちょ、引っぱらないでよ!どこに連れてく気よ!!」



菫は和に腕を引っ張られながら屋上へ向かった。



「何。用なら早くすませて。」



「お前の親と俺の親父、再婚すること知ってるよな。」



「ええ。昨日母から聞いたわ。」



「それでだ。俺は誰とも深く関わりたくない。だから学校で俺に関わるな。いいな!」



「それだけ?そんな事で貴重な時間を潰さないで。言われなくったってあんたなんかと関わる気なんてないわ。」



「ならいい。話はそれだけだ。」



2人は教室に戻った。



菫は教室に戻るなり女子に囲まれた。


「黒山さん、和君と付き合ってるの?!」



「まさか…そんな訳ないじゃない」



「そうなの?!ま、まさか告白とか?!」



「だからそんなんじゃ無いって言ってるじゃない。」



(まあ、ある意味告白だったけど…)



「え、じゃあ黒山さんって和君とどういう関係?」



(んー、どう答えたらいいのかしら…。友達でもないし…まだ家族になってもないし…)



「んー、そうね。あの人とは、家族になる予定ってとこかしら。」



「えーーーー!うそ!ほんとに?!」


(まあ、いいわよね。時期にバレるだろうし。それに後々面倒だものね)


「ええ。」



その後、女子一同の中では誤解の噂が広まった。