「……あ。えっと……」 「どうなさいました?」 男性はネックレスを渡すと、なぜか動きを止める。 「あの! ネックレス、僕が直しましょうか」 「え?」 「こう見えて僕、器用なんですよ。部品もなくしてないみたいだし」 「はぁ」 「この先の駅に、静かなカフェがあってですね……」 男性は真っ赤になりながら、車内の乗客全員に聞こえるくらいの大声で言う。 すごく恥ずかしい。