あの日の桜はⅢ【大幅修正中】


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「なぁ、なんでお前らがいるんだよ」

自分のクラスにいるはずの目の前の顔見知りたちに思わずため息がこぼれた。

それにきゃーきゃーと騒がしい店内にも。

抜けてきたともなれば今頃大捜索がなされているだろうに。
こいつらと同じクラスのやつらもご愁傷さまだなと他人事に思ってみる。

「俺は紘に莉子はどこかって聞いただけだぞ」

「俺はどこかと聞かれたから連れてきただけだ」


しれっと互いにいう様子にもう一つ息を吐き出そうとしたところで接客中だったことを思い出し、飲み込む。

「残念ながら今はいないぜ、どうせどっかの王子様がもう連れ出したんだろ」

とりあえず注文されたドリンクを置き、そういえばあからさまにムっとする龍。