「順調に、見えるけどねー。とりあえずただ、あの写真を見た時に彼女の中でどんな解釈をしたかっていうのが大問題なんだけどねぇ」

たとえ、経過をうかがえても人の心の中の経過までは理解はできない。
それは、どう頑張ろうとも、彼女の力を借りようともわかりえないことである。

「それは、誰にもわかんないなーきっと。ただでさ、スタートがちょっと複雑だからなぁ、逆にここまで複雑なスタートを飲み込んでいるほうが不思議っていう話だよ」

その言葉に静かにうなずいた。

「で、あの二人は?」

「あの二人は別に何もないねぇ。ただ、彼女がどう感じてるかはわかんないけど、ていうかそんなに気になるなら会いに行けばいいでしょ」

途端に彼女は表情を曇らす。
その理由ももちろん知っている。
だが、先ほどのお返しである。