「本当、都合のいい耳だねー」
「ほめ言葉をどうもありがとう」
そこまで聞くと、グラスの中のお茶を飲みほした。
不意に、今頃みんな文化祭を楽しんでいるのかなんて思う。
ただ、先ほど彼女が言った言葉もあながち嘘ではないため、行こうとは思わないが。
「ところでさ、あれどんな感じなの?電話で話すより会って話したほうが安全かなーなんて思ったんだけど」
不意に本題を切り出した彼女は自分のグラスの中に入っている氷をもてあそんでいる。
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