あの日の桜はⅢ【大幅修正中】


「カフェみたいなもんですよ。別にコスプレとかするわけでもありませんし、準備は割と早くに片付くんですよね」

本来なら劇などするのが定番なのかもしれないが、クラスの面々ももうすでにオリエンテーションでやったのでいいや、という雰囲気が出ていた。

でも、やっぱりなんかかわいい服着たいなーなんていう女子の声とともにカフェに決定した。

「へぇ、たのしそう。今回は嫌がらせされてないのー?」

にやりと意地悪気にそう聞く千景に思わず眉間に眉を寄せてしまった。

「今回は、とかじゃないんで。もう慣れましたし」

さすがに、前回のように露骨な嫌がらせはなぜだが減った。

加えて、主犯格ではない人たちとはちょこちょこしゃべるようになった。

別に私のことが嫌い、というわけではないらしい。

ごめんね、なんて言ってきてくれる子もいたことに少し驚いている。