「あ、ありがと。普通に嬉しい」 ――でも、まだ俺、きみのことよく知らないから、まずはライン交換でも。 俺はそう続けようとしたが。 「……え」 急にゆみりは距離を詰めてきた。 俺の制服シャツの肩のあたりをきゅっと握ってきた。 近すぎる距離で視線が重なり合う。 心なしか、その手は震えているように見えた。 そして、5回まばたきをしてから。 「…………」 ゆみりは静かに目を閉じた。 ――ええええ!? これっていわゆるキス顔ー!?