俺に彼女ができないのはお前のせいだ!







ちっ。どこに行っても人がゴミのようだ状態じゃねーか。



「新幹線まで時間あるし、どっか遊びに行こうー」というアリサの提案により、地下鉄に乗ってさらなる都会へ。



せっかく東京来たし、俺も買い物したいからまあいいけど。



そして――



「やばい、超かわいいー!」



俺らの目の前には、


クリームや果物、星型のクッキーがこんもり盛られているパフェが2つ。



うわぁ、めちゃくちゃ美味そう!!!



ごくりと喉を鳴らしている俺に対して、


アリサは楽しそうにスマホでパフェを撮影している。



おい早くしろよ! どの角度から撮っても一緒だろーが!!



「なー俺、先食っていい?」


「待って。良ちゃん×パフェも撮りたい」


「別にいいけど。インスタとか載せないでよ」


「載せないよー。良ちゃんの写真はあたしだけのものー」



そう言い、アリサは笑顔でスマホを向けてきた。


何気なく発された『あたしだけのもの』発言に、ドキッとしてしまう。