後輩ちゃんは俺をじっと見続けている。
ちょうどお客さんが途切れたため、水を一口飲み、カウンターに背を向けた。
「じゃあ、どうして彼女いたことなくてどーてーでヘタレで天パでクソみたいな俺がいいの?」
「好きになったんだからしょーがないじゃん」
「ちょ、こんなとこで何言ってんの!」
後輩のくせにタメ語、なのは置いておいて、
さすがに顔が熱くなってしまった。
「しかも、カツヒコさんから聞いたけど、良一さんって去年えろい先輩に誘惑されても断ったんでしょ?」
「んー、まあ……」
「どうしてどうしてー? 超知りたいー」
「や、好きってより尊敬、みたいな感じだったから。仕事できる人だったし」
「うーわ真面目すぎー。面白くなーい」
目の前でつまらなそうにため息をつかれてしまう。
なんなんだよ! 聞いてきたからちゃんと答えてやったのに!

