俺に彼女ができないのはお前のせいだ!








そういえば、アリサがこの前話したかったことって何だったんだ?



気になりはするものの、アリサは勉強に力を入れ出したようで、


毎日、俺が寝る時間になっても向かいにあるピンク色のカーテンは光を発していた。



進学コースの俺も授業が増え、かつバイトも続けていたため、ゆっくり話せる機会はなかった。




「お待たせしましたブレンドです。あ、席までお持ちしますよ」



コーヒーの香りと奥のテーブル席からの話し声が漂う中。


常連のおばあさんのコーヒーを運び、軽く雑談する。



「悪いね、ちょっと腰を痛めててねぇ。あんた、入ってきた時はむっすーっとしてたのに、だいぶ男前になったぞぉ」


「うっす、ありがとうございます……」


「ほめてるんだからもっと喜べばいーべ? あっはっは」



バイトを始めて1年ちょっと。


俺はこの常連のおばあさんに一人前として認められていた。


店長に教育係を命じられることも増えたし、ちょっとは成長してるのかな。



仕事がひと段落し、のびをした時。



「あたし、良一さんのことあきらめてませんから」



突然、後ろから鋭い声がつきささってきた。