☆
あー疲れた! 腹減った!
今日はもう1カロリーたりともエネルギーを消費したくない! 摂取だけさせてくれ!
と、本気で疲れていた俺はのろのろと帰路についていた。
しかし、今日はまだ終わっていなかったらしい。
「おいおい……勘弁してくれよぉ」
自転車を降りると同時に、ため息を吐いてしまった。
アリサの家の前、
見たことのある車が一台停まっていたから。
アリサのやつ、彼氏家に呼んでるんじゃねーよオイ。
俺お腹空いたんだけど。飯は? 飯ー!
そう心の中で文句をたれつつ、真っ暗な自分の家に入ろうとしたが。
ぴたりと足が止まった。
「もう今日は帰って!」
アリサの家の扉越し。彼女の荒げた声が聞こえてきたから。

