店長とお客さんに見つからないよう、俺はトイレでアリサにラインを送っておいた。
『今日バイト伸びて、帰るの8時くらいになる』
『分かった。じゃあゆっくり準備しとくね』
もちろんバイトは午後6時まで。変更はない。
つまりは今日の俺の予定:
エナさんと1時間ちょっとデート→家に帰りアリサと夜ご飯。
これでどうだ!!
残念ながらエナさんとの大人な時間を過ごすことはできなくなったが、
俺は姑息かつ、無難な道を選ぶことにした。
それにしてもモテる男って大変なんだなっ!
バイト終了の時間が近づいてきた。
店には軽食しかないため、夜ご飯タイムが近づくにつれ客は減っていく。
今日のバイトの夜番は、イケメン大学生カツヒコさん。
「女の言う『可愛い子紹介するね~』は基本信用できないからさぁ。柳井くんも気をつけた方がいいよ」
「あはは。まあ男と女じゃカワイイの定義違いますよね」
「そうそう。あ、柳井くんもうすぐ上がりでしょ。それ俺がやっとくわ」
見た目がよくてコミュ力も高いし年下にも優しい。
絶対モテるんだろうなカツヒコさん。

