肝心な要素を1つ忘れている気がするが、もうよく分からない!
もういっそ今日中に帰ってこいよ母と祖母!
とさえ思った、その時。
「良一くん。私、そろそろ上がりだから。終わったら連絡してね。待ってるね」
耳元で突然、そう囁かれた。
びくりと肩が震える。鼓動ももちろん大きくなる。
「じゃあお先にー」
セクシーな流し目を俺に向けてから、エナさんは俺の前から去っていった。
それから間もなく、アリサたちも店を出ていった。
「やべーさっきの店員さんマジ俺タイプかも」by駿介。
「いやぁアリサ様と一緒にお茶会できて俺最高だったわ」byユージ。
「別にどうでもいいけど、あんたの髪、それ天パ? それともパーマ?」byちゃんみゆ。
そして。
「良ちゃん。私、買い物して家で待ってるね」
アリサは上目遣いで俺にそう伝えてから、店を出ていった。
んぐ……俺、涙目。

