げっ。まじか……!!
「いらっしゃいませー」
キラキラした笑顔を向けるエナさん。
急いでバックヤードに逃げようとする俺。
しかし、キッチンにいた店長に「あれ、柳井くん休憩終わったよね?」と止められた。ちっ。
「うわぁ良一がちゃんと働いてる! マジウケる!」
「こんにちはっ。騒がしくてすみません」
入ってきた客は、騒がしいユージに、イケメン笑顔をエナさんに向ける駿介。
あと、バイト休みのちゃんみゆと、知らない男女。
そして、もう1人は――
気まずそうに俺をチラ見する、アリサだった。
お前、彼氏とデートじゃなかったのかよ! くそ。最悪だ。なんだこれは!
「いっぱいお客さん連れてきちゃいましたー」
「あはは。ちゃんみゆ偉いっ。どれにするー?」
カウンター越しにちゃんみゆとエナさんが話している奥。
一気に注文が増えたせいで、てんてこまい状態の俺。
ユージや駿介は俺のことをバカにしつつも、
ブレンドにアイスコーヒーという店員に優しいメニューを注文してくれた。
「じゃあー。ホットのキャラメルマキアート、生クリームとチョコレートソースとシナモンシュガートッピングで!」
おいコラちゃんみゆ! 作るのめんどくさいメニュー頼むんじゃねぇ!

