あーーーーーマジわけわかんねぇぇぇーーー!!!



志望校には落ちるし、またユージと駿介と学校もクラスも一緒になったし、彼女はできないし、


そんでもって、いつもアリサには冷たい態度取っちゃうし。



俺は何者だ?


俺は俺だ!


でも俺は何がしたいんだ!?



親父が死んでから、俺は無気力な生活を送っている。



もちろん勉強には身が入らない。



中学時代最後の大会前にやる気が出ず、直前でレギュラー落とされたトラウマのせいで、高校では部活にも入っていない。



いい感じだと思った女子も数名いたが、お付き合いをするまでに至っていない。



ちなみに一瞬だけ淡い春を経験できたのは、中学の卒業式のこと。


俺は同じクラスの女子に呼び出されていた。



『わたし、実はずっと良一くんのこと、好きでした』


『え、まじ?』