わたしを抱きしめている颯ちゃんを引き剥がし、顔色を伺うとニンマリと口角を上げて喜んでいた。
「え、ちょっと待って……。どういうこと!?今まで!?え!?」
「美鈴好きだよ」
「うん。わたしもだよ。……ってそうじゃない!!違う!颯ちゃん!?」
「ほら美鈴早く家に帰ろう」
「いや、え!?強制終了しないでよ!」
*~*~* わたしの彼氏は策士です。*~*~*
(もう、頭がこんがらがってきた。どこまでが本当でそうじゃないのか。
というか、結局怒っていた原因はなんだったのか…)
(美鈴に嫉妬してもらいたいがために、胸糞悪い女と仲良くして生徒会長にまでなったんだ、とは言えないな。
佐賀くんに関しては美鈴に好意を持ったことを後悔させてやろうかな)
※彼の方が1枚上手だったようです。

