「美鈴ってわりとそーいうところあるよね!」





小さく肩を震わせながらこちらを見る綾香ちゃんに首を軽く傾けた。





「そーいうとこって?」



「なんかあっさりしてるというかなんというか…いい感じに冷めてる」





たぶん颯ちゃんに対してのわたしの態度を言っているだろう綾香ちゃんに首を横に振った。





「颯ちゃんに冷めてないよ?大好きだし」





颯ちゃんのことは好きだ。大好きだ。



ただ全てを颯ちゃんでいっぱいにすることは出来ないということなのだ。





「うっわ、ノロけられたよ。可愛いな」



「あっ、もちろん綾香ちゃんのことも大好きだよっ!!」