「そっかー、そうじゃなきゃ美鈴を1人で教室までやらないか。それにしても生徒会長は大変だね」





納得したように頷く綾香ちゃんにわたしの疑問は深まるばかりだ。





「へ?どうしてわたし1人ではやらないって??」



「鈍感なあんたは知らなくていいの」



「なにそれ!」





教えてくれない意地悪な綾香ちゃんを軽く睨んでやるが、彼女は飄々としたように早歩きで廊下を突き進む。



すると突然綾香ちゃんは後ろを振り返り、わたしの顔を見るなりニヤリとした笑みを浮かべた。





「そーいえば美鈴、三輪先輩に絶対に誰とも喋るなーとか今日も言われた??」