死神執事と、トラブルメーカーな私の話

「ーー・・・哨」


哨の名前を呼んでみる。

彼女は視線をそらし、唇を噛み締めたまま何も言わない。


「・・・・・・・・・」


ハロスが掴んでいた手を離すと、哨は仰向けから横を向き、布団に突っ伏して息を震わせた。


「・・・・・・哨」


呼びかけ、そっと髪に触れる。

さらりと黒髪が指からこぼれ落ちたうなじに、ハロスはそれを見つけた。